こんばんは。語劇の練習でひぃひぃなジェシカです。
最近人に会うたびに「やせた?」と聞かれることが増えました。
いいえ、
やつれただけだと思います。さて、そんな疲れ果てた心にエネルギーを注入すべく、
10月30日(日)にお芝居を観に行ってまいりました。
それが、劇団KAN舎さんの「赤鬼」です。
原作は野田秀樹だそうですが、私は浜田廣介の「泣いた赤鬼」しか知らないもので、
No知識で会場に入りました。
物語は浜辺の村に住む「あの女」(大堀祐美)、女の兄の少し頭の足りない「とんび」(横内詳平)、そして女を手にいれたくつきまとう「水銀(ミズカネ)」(北山高雅)、そしてその村に突然現れた「赤鬼」(湯地定裕)を中心に展開します。
この3人は村人から疎まれているいわば「外」の存在です。
そんな村の浜辺に、ある日赤鬼がうちあげられます。
風貌の違いから人を食う恐ろしい化け物だと噂が立ちますが、3人は言葉が通じる人間だと確信します。
赤鬼の行動による誤解や、異国から安心して住める土地を求めて航海してきた船団の一味(先に様子を見に来ていた)だと発覚したことにより、赤鬼と女は洞窟に閉じ込められてしまいますが、水銀の機転で船を調達し、とんびと4人で航海に出発するのです。
しかし、そこに赤鬼の船団はもういませんでした。
食糧もなく、意識の薄れる女は水銀が食べさせる「フカヒレスープ」で命をつなぎます。
嵐に襲われ、3人はもといた村の浜辺に打ち上げられますが、鬼はいませんでした。
フカヒレではなく、鬼の人肉のスープを食べたのだと知った女は、
「鬼が人を食うのではない。人が鬼を食うのだ」
と身投げをして死んでしまいます…
アウトサイダーを受け入れるか、排他するか。
このテーマは非常にわかりやすかったです。
「外」の存在の3人よりもさらに「外」の存在の赤鬼との関係が、非常に考えさせられました。
最初に赤鬼が登場した時は私も「鬼」だなと思ったのですが、
物語が進むにつれて鬼ではなくて「異人」ではないのかと考え始めました。
言語を学んでいる身には、舞台から、言葉が通じないもどかしさ、そして、通じたときのうれしさがよく伝わってきました。
言葉ひとつひとつまでわからなくても、共有し、心が通じ合えば友だちなのだ、と思いました。
同時に人は一瞬でも人を疑ってしまえば、怖がってしまえば、
知らず知らずのうちに壁を作ってしまいます。
それが異質な「外」の存在を自分たちの生活の中に入れまいとしてしまうのではないでしょうか。
村人が3人を受け入れないように、赤鬼を受け入れないように。
受け入れることと排他すること。
それは紙一重だと思うのです。
難しい問題ながら、ずっとなくなることのない問題だと思います。
なにも他人に対してだけではなく、
自分の内側にいる自分に対してもそうかなと思います。
こんな自分がいやだ、あんな自分がいやだ。
いやな自分はいますが、それを受け入れなければ前進できないと私は思います。
正直受け入れたくないですし、怖いです。
でも乗り越えなければ、なにも変わらないですよね。
自分自身に投げかけるべき問題として、考えさせられたお芝居でした。
演出も役者さんも、私はすごく好きです。
舞台美術や装飾がすごくこだわっているわけではありませんが、
シンプルな舞台の両脇に椅子が舞台中心に向かうように7つほどずつ1列に並んでいるという
いたってシンプルなものです。
役者さんの演じ分けによって舞台がころころ変わっていくようすがおもしろかったです。
「フカの、ヒレだよお」
赤鬼さんは「鬼語(外国語)」を話すわけですが、
もう本当にそれっぽくてそれっぽくて…!
ちなみに台本の赤鬼さんのせりふは全部「@」だそうです←
そして外国語を学ぶ身としてしょうがないのか、「どこの国の言葉をベースにしてるのかなあ」なんて考えてしまいました(笑)
言葉遊びの多い脚本でしたね。
最初はその言葉遊びに笑わされてばかりでしたが、
後半の展開にまさか涙するとは…!深いです。
できたらリピートして観たいくらい素晴らしかったです。
本当に勉強になりました。
公演後、赤鬼さんのメイクを撮らせていただきました。
立体的ですよね!
ダダンでいしょうメイク担当なので、すごく興味深いメイクでした:)
あ、でもどうやって髪を染めているのか聞くの忘れた…
いしょうもすてきでしたよ。爪とか、爪とか、爪とか。
またひとつ、知識が増えました☆
舞台に行くたびその劇団のメイクがみれて楽しいです!
赤鬼さんに話しかけたら、舞台上では鬼語を話すので
鬼語のイメージしかなかったのですが、
普通に日本語でぺらぺーら話してきてくれて、
なんだかドキドキしました(笑)
KAN舎さんのカーテンコールも見事でしたが、
特に赤鬼さんのダンスは異常にキレキレでしたw
You TubeとかにUPなればいいのに…!
エネルギー注入できました。
こちらこそ、「感謝」です☆
長くなってしまい、すみません。
ではでは、おやすみなさい。
ジェシカ
LINK:
劇団KAN舎HP
http://1st.geocities.jp/gekidankansya/劇団KAN舎ブログ
http://ameblo.jp/gekidankansya/